子猫を保護しました。

一連の様子についてはこちら


補足。

しまなみ海道の大島の上が工事のため通行止めになっていて、今治から伯方島への行き来に大島島内を通る必要があり、珍しく島内の通行量が増えていた時でした。

たまたま島外で仕事があった日で、遅くに走行していて、道の真ん中に横たわる子猫を見つけた時は、もう死んでいるものだと思って、一度は通り過ぎました。


けれど、ポストにも書いたように、気絶しているだけのこともある、亡くなっていてもそれ以上轢かれない方がいい、と知識で知ってはいたので、道端に寄せてあげたく、再度様子を見に行きました。

大通りや車通りの多い道の方がそういった事故後の猫を見かけることは多いけれど、車を停めたり戻ったりするスペースがなかったり、近づく隙がなかったりして、見過ごしてしまうことも多くあります。それが心苦しいと思っていたので、できる時にはなんとかしようと思っていました。

今回は島の中で夜だったこともあり、車通りはほとんどなく、車を停める場所もあったので、安全に近づくことができました。


そうはいっても、ひどい姿だったらどうしようとちょっとびくつきながら覗き込むと、猫が顔をあげ、目があいました。

生きていたことに驚き慌てて(でもなるべくそっと)抱き上げて道の端に移動しました。

体勢を整えるため一度歩道に下すと、一瞬体を起こして逃げるような体勢をとりましたが、それ以上は動けないようで、大丈夫大丈夫、と声をかけるとおとなしくなり、車に乗せても静かに丸まっていました。


焦りつつ連れ帰り様子を見ると、片目から出血、脚の様子がおかしい、呼吸が早い、くらいで目立った外傷はなし。

最初の発見から時間が経っても同じ場所に転がっていたことや動けない様子から、内臓や頭に損傷があるのかもしれない、と思いながら、一晩様子見。人間を警戒することもなく、大人しくうずくまっていました。


翌朝動物病院へ。

検査のため一度預け、夕方迎えに行くと、点滴を打ってもらって少し元気になった様子の猫。

血液検査の結果の異常値はおそらく事故後のショックによるもの、レントゲンの結果内蔵の損傷や内出血はなし。

ただ、右後脚付け根の骨が潰れてしまっていて、今は動かせなそう。脚先の神経は生きているので、回復すれば普通に歩けるようになるかも?とのことでした。

抗生物質など薬を出してもらい、帰宅。


薬をものともせずご飯を食べ、3本足でダンボールの箱を超え動き回り、にゃあにゃあとごはんやなでなでを要求。

膝の上でごろごろ言いながらご飯を食べ、ふみふみし、実はどこかの猫だった?と思うほどの人馴れ具合。


事故後の急変の心配もよそに日に日に元気になっているので、里親さんを探そうと思います。

野良の猫だったのだろうし怪我が治ったら去勢してリリースしようかと思っていましたが、あまりに懐っこく、野生では危険な気がするので、どなたか里親になってくれませんか。

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トイレもちゃんとトイレでできるようになりました。

うちの先住猫にも臆せず接する(うちの猫の方がビビって遠巻き)ので、先住猫さんがいるお家でも先住猫さんがよければ大丈夫ではないかと思います。

骨折した脚がどうなるかはまだわかりませんが、3本足でも歩きます。子猫で回復も早く、ごはんももりもり食べてくれるので、脚も回復していくのではないかと期待しています。

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大島(今治市)近郊で、里親になっても良いよという方がいらっしゃいましたら、こりおり舎までお問い合わせください。

また、大島で外飼いしていた猫として心当たりがある方がいらっしゃいましたらお知らせください。人慣れ具合から、ごはんを人からもらっていた子なのではないかと思っています。

あたたかいお家に迎えていただけますように。

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そして、ポストもしましたが、改めて、事故にあった猫を見かけたり、誤って轢いてしまった時には、せめて、道端に寄せてあげてほしいと思います。

今回の子も、わたしが早く戻ればよかったんですが、一度通り過ぎてから助けに行くまでに間があったのでその間に轢かれてしまっていたかもしれないし、見捨てていたら朝には死んでしまっていたかもしれません。

子猫であれば車だけでなく、弱ったところをカラスなどに襲われる心配もあります。

もちろんご自身や周囲の安全を確保した上でなので状況次第にはなりますが、心の片隅に置いていただけると嬉しいです。

わたし自身も、改めて猫との事故を起こさないよう気をつけて運転すると共に、事故にあった猫を見かけたら見過ごさないようにしたいと強く思いました。