6月11日、「知っていますか?”中国山地” 〜島がつなぐ、中国山地と四国〜」と題し、トークイベントを開催しました。
ゲストは、『中国山地』構想段階から中核を担う、中国山地在住の森田さん、福山市の島に住みながら、編集会議に出るまでになっている中尾さん、最近会員になり、愛媛から関わりを持っている酒井さんの3名。
こりおり舎の本担当が聞き手をつとめ、いろいろなお話を伺いました。
『中国山地』がどうやって生まれたのか、0号のコピー、「過疎は終わった!」に込められた思いを伺うと、そこには資本主義や今の経済や社会のあり方に対する「怒り」とも呼べる強い思いがありました。
とくに森田さんの東京五輪に対する思いは、その後何号も引き継がれていることがわかります。
これだけの本を「みんなでつくる」のは相当大変だろうな、と思ってはいましたが、お話を聞いていると、『みんなでつくる中国山地』というネーミングに行き着くまでの経緯や、毎号の編集部で交わされたという熱い議論については想像以上のものがありました。それぞれ地域や雑誌にかける思いが強いだけに、議論は毎回白熱するそう。
毎号の特集タイトル(表紙に掲げられたコピー)が最後につけられているという衝撃の事実も。
それぞれのタイトルが決定するまでの紆余曲折も、みんなで話合い、取材し、伝え方、伝わり方を模索しているのがわかり、とても印象的でした。
想いの強いコアメンバーだけだった時の大変さ、関わる人が増えた時の大変さ、これからを見据えた大変さ、それと同時にある楽しさや伝えられることの広がり。
それぞれほかに生業を持ちながら、さまざまな立ち位置で雑誌に関わるメンバーでありながら、チームとしての役割分担がなされ、メンバーへのリスペクトが感じられるのもいいなぁと思いました。
また、中国山地に住まず、ルーツなどを持たないにも関わらず、中尾さんと酒井さんが『みんなでつくる中国山地』強く惹かれ、関わりを持ちたいと思った理由も見えてきました。
大切にされているのは、「中国山地で起きているか」よりも、「中国山地的であること」。思想を同じくする活動や動きは、地域を超えて取り上げていくそうです。
そう聞くと、愛媛や四国からも関われる余地があるように思えます。
こりおり舎でも、ただ本を販売に携わるだけでなく、イベントの開催やコラボなど、関わりを増やせる場所を模索していきたいという思いがつよくなりました。
イベント後は、ゲストと参加者の方、参加者の方同士で交流も生まれ、新しい繋がりもできたようです。
ご参加いただいたみなさま、ゲストのみなさま、本当にありがとうございました!!
トークイベントの様子は、こりおり舎と今回のゲストのお一人でもある酒井さんがお送りするラジオ“ちゃぶラジ”と中尾さんが聞き手をつとめる“みんなでつくる中国山地ラジオ”でも配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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