こりおり舎では、サイン本を色々とお取り扱いしています。

 

最近まで、サイン本というのは、本の著者の方が書店を訪れて本にサインをしてくれるもの、だと思っていました。

サイン会で宛名書いていただくものがメインで、ついでに店頭分にもサインを入れてくれる、というような。

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こりおり舎を始める前働いていた書店は、大型店も中型店もどちらも地方だったので、あまり頻繁にサイン会をしたり、著者をお招きすることがある店ではなく、サイン本というのはあまり身近ではありませんでした。

基本的に取次(本の問屋さん)を通して仕入れをしていたので、サインを入れてしまうと返品できない、というハードルができることもあったし、お客さんにしても、サイン本というものに馴染みが薄く、大きな価値を感じる人が少なかったということもあったかもしれません。

 



こりおり舎は、サインをしに来ていただくことはこれまで以上に難しい立地、規模ですが、思っていた以上に多くのサイン本を扱わせていただいています。

主に、直接出版社さんとやりとりをしている本で、サイン本も在庫がばあればお届けいただいたり、サイン本の予約を受けて発注したり、しています。

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まれに、個人店の多くが使っている小取次さん経由でも、サイン本の案内があることもあります。

個人では取引が難しい出版元や著者だったりする場合もあり、これはこれでありがたいなと思っています。

 

とはいえ、こりおり舎で扱うサイン本の多くは、出版社さんと著者さんの関係が近いものが多いかもしれません。歌集やエッセイなど、著者と本が強く結びついた作品にも多く、サインとの相性がいいように思います。

お名前だけでなく、一首やコメント、イラストを添えてくださる方も。


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自分のために書いてくれたわけではないサイン本にどこまで価値を感じてもらえるのだろう、というのは当初疑問に思うこともあったのですが、自分ではないにしろ、著者の方が読者を思って書いてくださったサインには愛がある、と思います。


凪良ゆうさんのサイン会の際にお会いして、やはり直接サインをいただくことの喜びはあるなと思いつつ、地方に住んでいると著者さんが来てくれることや、都会でのサイン会に足を運ぶことは稀で、サイン本に出会うことも稀。そんな中で、地方の書店や、オンラインストアを通じて、サイン本をお届けできることは、意味があるのではないかなと思うようになりました。

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こりおり舎に来てくださっていただいたサインにはまたこちらもよりおすすめに熱が入ります。

そんな機会も今後、増やして行けたらいいなと思いますし、直接お会いすることは難しくても、これからも機会があれば仕入れをし、こりおり舎を通じてサイン本をお届けしていきたいと思います。



サインがあることで喜んでもらえる、印刷物を通してだけでない、著者と読者をつなぐ橋渡しになる、とても嬉しいことだな、すてきだな、と思うのですが、著者の方はサインを書くという労力をかけていて、書店は買い切りになるというリスクを抱えていて、サインがない本よりサインがある方が価値を感じる読者が多いなら、なんらかの形で著者や書店に還元されるような、金銭的付加価値があってもいいのになぁ、とも思います。


少し高くてもサイン本なら買うという人、いると思うし、そのプラス分が著者に還元されるとなれば尚更、だと思うのだけど、転売が横行したりしている状況だとなかなか難しそう。

 

藤本智士さんが新しいZINEで取り組んでいる、カルチペイという取り組みが、ヒントになりそうな気がしています。

またいずれこの話もじっくり考えて書きたいと思います。


とはいえ、サイン本がうれしい気持ちはわたしも同じ。
積極的に扱っていきますが、どうしても少しずつなので、一期一会。これは、と思うサイン本を見つけたらぜひお早めにお迎えくださいね!
↓のオンラインストアで「サイン」で検索をかけるとサイン本いろいろでてきます。この本にサインが!というものもあると思いますのでぜひチェックしてみていただけると嬉しいです。


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