先日、こりおり舎と同時期に福井県池田町でオープンした『小豆書房』のおふたりが、こりおり舎へお立ち寄りくださいました。


 喫茶と本のふたつを扱い、コロナ禍の同時期に開業、同世代、といういくつかの共通項があったことで、お会いしたことがないにも関わらず、なんだか同期のような気持ちで、オープンやオープン後の取り組みを励みにしていました。
 営業日が重なっている上、遠方なので、ショップカードだけを先に行き来させていたのですが、この度、遠路はるばる大島まで泊まりに来てくださいました。

 地方での店作りのこと、喫茶と本の切り分けのこと、本を扱うことに対する思いなど、共通する部分、参考になることが多く、いろいろなお話をしました。池田町の林業に対する取り組みや、地域おこし協力隊の話など、知らなかったことも多く、たくさんの学びがありました。

 喫茶があっても本を本として大事にしてもらうにはどうしたらいいのか。
 「書店」だと思って欲しいのか「カフェ」だと思って欲しいのか。
 自分たちの心を削らずに続けていくために諦めることがあってもいいのか。 

 「こうしたい」「こうあるべきでは」と思うけれど「本当にそれでいいのだろうか?」「ひとりよがりなのでは」とぐるぐると悩んでいた部分にも共通する課題や方向性があり「それでいいんだ」「感覚は間違っていなかった」と後押しをしていただいたような気持ちです。

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 遠くの地域で、大事なものを大事にしながら、同じように悩みながら、地域や本に向き合う人がいる。
 そのことは、わたしたちがここで店を続けていく上で、これからも心の支えになっていきます。
 それは、暗闇の中にある灯りのようなもので、明るくて暖かい場所で、そこに行かなくても、「ある」だけで、道筋を、世界を、明るく暖かく照らしてくれるもの。
 こりおり舎もだれかにとっての灯りになれたら、と願っています。

 小豆書房さんをはじめ、こんな風にわたしたちの心の支えになっている、各地で真摯に地域や本に向き合っている方々が全国にたくさんいて、今年は少しでもそういった方々のいる場所へ足を運び、学びを深めたいと思っています。





  
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