意外と広いこりおり文庫
最近、こりおり舎の本屋スペースは広すぎる、と思うようになりました。
店にいらしたお客さまにも、意外と広いんですね、と言われることの多い店内。
小さな和室が6部屋、約23畳のスペースが本屋「こりおり文庫」のエリアです。4000冊以上の本があり、廊下にも文学全集などが積み上げられているので、「本と珈琲のお店」と聞いてふんわりとしたブックカフェをイメージしているとその広さと蔵書量にびっくりされるのかもしれません。
ゆっくり過ごす場所、としてはある程度の広さがあって、ほかのお客さまやスタッフと距離を確保できることは大切なことです。ひとつひとつの部屋は小さいのですが、部屋の境や棚が仕切りになり、ほかの人の存在感や視線を遮ってくれます。これは、じっくり本を選んだり読んだりしたい人にとっても、一緒に来た人とのんびりしたい人にとっても、よい効果を生んでいるように感じます。
小さなお店への憧れ
しかし、店の運営も3年目となり、しっくりこない部分も感じるようになりました。
実際に訪れたり、SNSで拝見するなどしたコンパクトなお店(6畳1部屋だったり、ブックトラックだったり)を見かけるたび、こりおり文庫ももう少しコンパクトにできないかなと思うことがあります。
棚に並ぶすべての本を紹介でき、おすすめできることや、ぎゅっと凝縮された選書への憧れがあります。
オープン時に譲っていただいた古本の多くを、大事にされていた本を大事にしたいという思いから、できる限り残しているということも気にかかっています。店も3年目に入り、この場所では求められていないジャンル、本も少しずつですが見えてきました。
こりおり舎を気に入ってくださっている方、通ってくださる方にとって、手に取りたくなる本を大事にしていきたいと思うと、少しずつでも整理をしていかなければならないのかなと思います。
たまに隅に積んである本から掘り出しものとして発掘してくださる方もいるので線引きが難しいのですが…。
イベント出店などで数箱分の本を選んでいると、その中のものはすべておすすめできる状態になるので、その安心感はあるな、と思うことも。
ただ、店の本すべてとなるとなかなかそれは難しいし、わたしのフィルターを通したものしか並ばない、というのも本屋としてどうなのだろう、という思いもあります。
島の本屋として、訪れる人の選択肢を増やす、ということも大事にしていることのひとつです。
それは、こんな考え方もあるんじゃない?こういう方法もあるんじゃない?という提案ではありますが、わたしの「これが正しい、これが正義」を押し付けたいわけでも、そんな強い思想があるわけでもありません。
本屋としてのあり方は、この場所としてのあり方にも関わるので、すぐにではありませんが、少しずつ、お客さまにとってもよりよく、自分にとっても納得のいく、いいバランス、いい落としどころを探っていければと思っています。
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年内の営業は27日(火)まで。13日(火)は臨時休業です。
宿泊のご予約は直前の火曜日まで。まだまだ年内受付中です。
年明けは3日(火)の営業開始を予定しています。
宿舎こりおり 予約受付中!
しまなみ海道や愛媛へのおでかけの拠点としてもお使いいただける宿泊スポットとして、こりおり舎の宿もスタートしています。
少しずつ宿泊のご予約もいただき、お泊りいただいています。本がお好きな方、こりおり舎をもともと知って下さっていた方が多く、泊まれる本屋を満喫していただいています。
少しずつ宿泊のご予約もいただき、お泊りいただいています。本がお好きな方、こりおり舎をもともと知って下さっていた方が多く、泊まれる本屋を満喫していただいています。
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