開かれた場とは。
開かれた場に憧れがあります。
縁側でお茶をしているところに通りがかった人が加わるとか。
普段そこで学んでいる人じゃなくても聞きに行ける公開講座とか。
店の人じゃない人が店の軒先で何か売っているとか。
予定を立てたり約束をしたりしなくても、気が向いた時にふらりと立ち寄れるような。
明確な目的や理由がなくても、なんとなく出かけられるような。
売る人と買う人、教える側と教わる側、単純に線引きされるのではなく、それぞれどちらになることもあるような、その時、その場、居合わせた人によって、行われることも変わっていくような、そんな曖昧さのある場所。
憧れつつ、決まった予定や決まった立場、ルールやマナーがきちっと定まっている方が安心で落ち着く性格のわたしにとって、向いていない場所かもしれない、という恐れもあります。恐れがあって自然に生み出せないことがわかっているからこそ、憧れるのかもしれません。
こりおり舎をひらくなら。
こりおり舎を始めた時から、もっといえば移住して開業準備を始めてから、地域おこし協力隊として関わったイベントなども含め「場を開く」ことはわたしにとって課題でした。
はこつた時代からついて回っている命題と言ってもいいかもしれません。あそこでも、お客さんがイベントをするとか、ものを売るとか、店とお客さんではない関係性をつくり、販売店としてよりも、場としての価値を生むことを求められていたように思います。はこつたではある程度実現できていたようにも思いますが、規模が大きすぎて実感が持てず、今も追い求めてしまっているところがあります。
移住前後から読んでいるソトコトの中に、開かれた場の好事例がたくさんあったことも、憧れの理由のひとつかもしれません。
こりおり舎について、最初は、イベントや展示が行われているような、何かいつも企画が動いているような店にしたいと思っていました。
店を運営したり人の話を聞いたり、人と話をしたりする中で、店を「場として開く」ためには、何かをすればいいというわけではなく、何かができる空気をつくっていくことも必要なのだな、と思うようになりました。
こりおり舎をひらくには。
まずはこりおり舎が提供しているものや空間を、変わりなく、いつでもちゃんと、提供していくこと。営業日には時間通り店を開け、いつものお客さまも初めてのお客さまも安心してコーヒーを飲み、本を読み、買いものができるようにしておくこと。
基本を大事にした上で、まずはわたしたちが、ここまで、と思っているラインを超えることをやってみたり、やらないでみたりしていくのはどうだろう、と考えています。
店の作りもルールもきちきちと作り上げてしまいがちなのですが、お裾分けをしあったり、庭に花を植えてくれたり、庭の梅を採りにきてくれたり、おおらかな島の常連さんたちのおかげで、いい意味でのゆるやかさを持てるようになってきているように思います。
やりたい、と言っていただけたら結構なんでもウェルカムなんですが、どんなことがどんな形でできるかわからないとそれを言ってもらうのも難しいと思うので、実験的なことにお付き合いいただきながら、模索していきます。
7月には、初めて展示販売会を予定しています。これをきっかけに、できることややりたいことが広がったらいいなぁ。
そして、
6月25日(土)11時〜店先フリーマーケットをやります!
イベントやマルシェというほどではなく、月1でフリマのようなゆるやかな場を作れたらいいなと思っていたのですが、考えているといつまでもできそうにないので、実験的にやってみます。
ひとりでもやっていますが、なにか売りたいものや提供したいものがある人はぜひ一緒にやりましょう。物販だけじゃなくて、靴磨きとか包丁研ぎみたいなのもいいなぁ。
詳細はSNSにあげていきます。
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しまなみ海道や愛媛へのおでかけの拠点としてもお使いいただける宿泊スポットとして、こりおり舎の宿もスタートしています。
ここも、単純に泊まるだけではない使い方をしていけたらいいな、と思っています。
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