「のんびり田舎暮らし」「スローライフ」
移住相談を受け付けていると、そんな言葉を聞くことがあります。
 移住して島暮らしをしている、というと「のんびりしてそうでいいね」と言われることも。
……でも、それってホント??

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 移住して感じたのは、「意外と忙しい!」ということ。

 自営をする予定だったので、のんびりしたいと思っていたわけではなく、忙しいのは覚悟の上でしたが、忙しさの種類が思っていたのと違う!


 なんで忙しいんだろう?と移住して増えたことを考えてあげてみると…
・集落行事(地域清掃、ゴミ当番、回覧板、祭り、集会、などなど)
・家や敷地の管理(草刈り、修繕、剪定、収穫、などなど)
 …くらい??

 協力隊のうちは、活動のほかに研修や勉強会への参加、地域のイベントの運営、などをしていたのが、今は自営の店のことと一般社団法人の移住相談や協力隊サポートの仕事に切り替わりました。
 挙げてみると、なんということはない、はず。

 通勤時間も数分(松山に行く時は90分くらいですが)、残業もほぼなし。
買い物も通勤の間の道で事足りる。
 時間が有り余ってもいいくらいなのに、なんだかやたら忙しいのはなんでなのでしょうか…。

 ↑であげたちまちましたことが意外と時間がかかる(とくに草刈り!)ということももちろんありますが、理由の一つとして、アソビがない、ということがあるんじゃないかなと思います。
 娯楽がない、という意味ではなく(分かりやすい娯楽は確かに少ないけれど)、ゆとりとか余白的な意味でのアソビです。

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 先日、地方に移住した人たちと話していて、地方は余暇がない、という話が出て、そうそう、となりました。
 移住した当初、わたしは余暇を過ごせる場所がない、と思っていました。そういう場所を作りたい、と思ったのが店作りの根底にもあります。でも、なかったのは余暇を過ごす場所ではなく余暇そのものだったのかも? 
 良くも悪くも、いつでもなにかしらできることによって、いつでもなにかしらやることがある感じ。
 これ、コロナ禍でテレワークが進んだことで公私の境が曖昧になり、都会でも起きていることかもしれません。
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 少なくとも、私が東京や神戸で働いていた時、「仕事の時間」と「プライベートの時間」があって、その間に「それ以外の時間」がありました。例えば、電車を待つ時間。電車に乗っている時間。通勤電車とは言え仕事中ではない、曖昧な、なんでもない時間。

 都会にはもう住みたくない、と思った理由のひとつというか最大かもしれない理由に満員電車での通勤が嫌、というのがあるのですが、電車の時間は拘束されていて時間が決まっていて本を読んだり考え事をしたりするには良い時間だったのだと思います。
 それが地方に来て、車社会になり、自営になり、仕事の時間とプライベートの時間が曖昧に溶け合うにつれ、それ以外の時間はどこかへ消えて無くなりました。
 そういう余暇のなさは、消費でしか時間も物も場所も得られない都会のシステムに似た息詰まりを感じます。
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 買い物についても、必要なものを買う場所は小さな島の中にも揃っていて、不便はほとんど感じないのだけれど、島の中の店はどこも「〇〇を買いに行く場所」でしかない。今治陸地部に行くのも橋代がかかるので、どうしても必要な用事がある時に行く場所、になってしまっています。

 欲しいものがあるわけではないけれど見に、とか、見に行っていいものがあったら買おうかな、とか、ちょっとふらっと、という場所がないということが、自分は意外と苦痛なんだと、そうなってみて自覚しました。

 誰かのそういう場所になれたらという思いが、こりおり舎にはあります。
 本屋は本来、見るだけでもいい場所。欲しいものがAmazonで買える時代に、リアル本屋の価値の半分くらいはそれかもしれないとさえ思います。

 余暇を生み出せる場所。
 理由がなくても目的がなくても訪れられる、余白のような場所。
 だんだん、そういう場になってきているのではないかなと思います。

 曖昧な、名前のない、ひらかれた場所。

 そんなものに今とても関心があって、もう少し、そういった要素をプラスしていけないだろうかとかと考えています。
 イベントをしたりコラボをしたりすることで、敷居を下げる、間口を広げる、(これが方法として正しいのか検討することも含めて)種まきをしていきます。

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オープン1周年企画
Kitchen313Kamiyuge がやってくる!! 
こりおり舎オープン1周年を記念して、特別な1日を

4月6日(火)12時〜
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上島町の弓削島にある、Kitchen313Kamiyuge のまきさんが、
自家製パンの出張販売にきてくださいます!
おいしいパンとともに自家焙煎珈琲をお楽しみくださいね!
なくなり次第終了なので、お早めにどうぞ♪
 
 
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