こりおり舎×kami/「旅と紙と本のこと」と題して実施した、
『世界の紙を巡る旅』出版記念トークイベント、無事終了しました

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303日間かけ世界の紙工房や印刷所を巡ったkami/浪江由唯さんをお招きし、お話を伺いました。

1日目はわたしが聞き手をつとめ、浪江さんの旅のきっかけから旅の思い出、それを本にすることになった経緯や本に込めたこだわりについて、お話を伺いました。
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書籍のカバーにロクタペーパーを使いシルクスクリーンで1枚ずつ手刷りしていることや本文用紙に11種の紙が使われている前代未聞な製本についてなど、ちょっとマニアックな話にもなりました。
ものづくりに関心があり作り手に憧れながらも「作る人」よりも「伝える人」を選んだという点では、わたしがこりおり舎を通してやっていることにも通じる部分があるのかなと思い、そんな話も。

優れた編集者でも自分の本は自分で編集ができないように、同じ浪江さんの旅の話でも聞き手によって全く異なるトークになるように、「作る人」と「伝える人」が出会ったとき、その相乗効果は計り知れないのだろうと思います。


2日目は、内子町の和紙のお店、neki店主の酒井真弓さんをリモートでおつなぎし、パートナーの酒井大輔さんに聞き手をつとめていただきました。
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和紙職人でもある真弓さんと世界の手漉き紙の現場を見てきた浪江さん。日本と世界の工房の違いから、紙の使われ方まで、話がひろがります。
転機となるときの支えやきっかけになった本を通してなど、これまでになく、浪江さんや真弓さんのお人柄が伝わってくるトークになったのではないでしょうか。 
紙が好き!それを伝えたい!という思いは共通ながら、「作る人」である真弓さんと「伝える人」である浪江さんという切り口は、細かく打ち合わせをしたわけではなかったのに、前日から貫かれたテーマとなりました。 

 
5月には愛媛県の内子町に移住予定の浪江さん。
内子で紙の原料となる楮を育てたり、手漉きや製本、活版印刷ができる場所づくりをしていきたいのだそう。
紙漉き体験から紙の魅力に引き込まれたという浪江さんがつくる場、とてもたのしみです。
ここから紙の世界にはまっていく人がたくさん現れたら素敵だなぁ



kami/の浪江さんによる、世界の紙を巡る旅の展示をしています。
21日(日)までの期間限定ですので、この機会に世界の紙を見て触れてください! 
紙雑貨の販売も継続中。コチラは21日以降も継続予定です(少し種類や数が減るかも…)
 
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書籍『世界の紙を巡る旅』(烽火書房 /2600円+税)販売中!
カバーの紙は浪江さんみずからシルクスクリーンでネパールのロクタペーパーに手刷りしています。
紙の色、インクの色、版の模様で様々な組み合わせが…! 
浪江さんのサイン入り。
残りわずかです。お早めにどうぞ。 
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