こりおり文庫の本の仕入れについて、前回の続きです。
取次さんについて書いた前回の記事はコチラ

今回は、直取引を結んでいる版元(出版社)さんについて書いていきます。

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オープン当初から扱った版元さんは、だいたい以前から知っていたところ。
①古巣時代に取引をしていたor取引を検討した
②古巣時代の取次(問屋)からは仕入れができた
③個人的に好きで購入していた
      
知っていたのは、だいたいこんな理由から。
③→①というパターンも多くありました。
その中で、こりおり文庫でも取り扱いたい!というところへアプローチ

HPや古巣時代にいただいていた名刺からメールを送ったり、イベントで直接ご挨拶したりしました。
イベントで営業してきた話はコチラ

最初は、小さな本屋、それも離島。古本がメイン。
たくさんは仕入れられない。
そんな個人の本屋と取引してくれるだろうか…断られるんじゃないか…とおそるおそるお声がけしていたのですが、どこの版元さんも、開店を応援してくださり、取引できる形を提示してくださいました。

取引条件、としてだいたい提示されるのが、こんな感じのこと
      
掛け率(概ね7割前後)
最低発注ロット(合計◯冊〜、◯円〜など)
取引条件(委託・買切など)
送料(◯冊以上無料など)

前回も書いた通り、こりおり舎は基本的に全部売り切るつもりで「買切り」しています。
そのため、1冊あたりの発注数は少なめ。
最低5冊〜というところで2冊(2種類)くらいしか本を出していなかったり、単価が3000円だったりすると、なかなか仕入れが難しいこともあります。

たとえ売れるか不安のある本(どんなにいい本でも、来店者数の少ない、離島の本屋でこの本が欲しい人がいるだろうか?はいつも悩みます)でも、
こりおり文庫にあるべきもの入れる
のちのち手に入らなくなる(重版されないなど)
近隣で手に入りにくい(四国の取り扱い書店さんを調べます)
       
こんな本は仕入れています。
愛媛はもちろん、四国にはこだわりの個人書店さんがたくさんあるので、どちらかでお取り扱いのあるものも多いですが、愛媛ではこりおり舎だけ、というものも増えてきました
あとは自分が欲しいか?も結構大事にしています。



長くなったので、開店後に増えた直取り版元さんについてはまた次回




本が本屋に届くまでの流れもわかる「流通」が特集の雑誌「広告」もどうぞ。

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【ざっくり用語解説】
*委託:返品ができる。「仕入れ−返品=支払い」になる。
*買切り:返品ができない。委託よりも掛け率が良いこともある。
*掛け率:上代(売値)に対する下代(仕入値)の割合。
 書籍の場合概ね60〜80%
*取次=問屋
*版元=出版社 
*直取、直取引=取次を通さず版元と取引をすること 
*重版:書籍の在庫が少なくなった時に刷り増しされること


営業日:土日月火 12時〜17時
定休日:水木金 

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