しまなみとびしまの話をしに広島へ出張してきました。
これも先々月の話。
福山や尾道はちょいちょい行くものの、広島市内は久々。
学生時代に就活で訪れて以来です。数少ない内定をいただいた新古書チェーンの面接だった…
バスの時間の都合上、数時間余裕があったので、本屋巡るぞ~と思ったけれど、あまりの猛暑に少しだけ。
リーダンディート。
ビルの一室にある、とてもぎゅっといいものが詰まった感じの本屋。
ギャラリーで絵の展示も。
リトルプレスや雑貨もあり。器も素敵。
韻文やくらしの本多めだけれど人文や歴史の本もあり、棚が作りこまれている印象。
名前だけは知っていたハチドリ舎。カフェで一息ついて、棚も見る。
一部販売もしているが、基本店内閲覧用。
社会問題系の本が中心。反戦、反原発など、思想の強いものも多い。
イベントを毎日のように行っている。
平日日中だったこともあり貸し切り状態だったので、オーナーさんとじっくりお話させていただく。
店をつくろうとしていることを話すと、ハチドリ舎をつくる時のことや今の運営のことを、お金のことから建具のこと、本の寄贈のことまでいろいろ教えてくださった。
手作り感と新しいものと、こだわりがぐるぐる渦巻く店。
ここまで振り切れる広島は都会だな。
nice nonsense booksにも行きたかったけれど、あいにく定休日。
店の前まで行ったらとってもいい感じで、これはまた来たいと思いました。
東京や大阪はいい本屋はもちろんたくさんあるんだけれど、広島とか名古屋とか神戸とか、大きめの地方都市のいい本屋のよさって、またぐさっとくる良さがある気がする。あくまでも地方の特色を持ちながら、それでも大都市に憧れたり背伸びしたりせず、そこで十分満たされているような余裕があって。
パイの大きさも、その余裕も、とてもいいなぁと思います。
私たちが作る店は、島唯一の本屋、を名乗れる強さもありながら、唯一がゆえにこだわりだけではやれない、とがりきるわけにはいかない、ところがあります。
それは、唯一、だけでなく、一番大きな、でもそうでした。
函館蔦屋書店を作った時も、こだわりやコンセプトを大事にしつつ、地域一番店である以上網羅しなければならない部分もあり難しかったのです。苦しい思いもたくさんしました。
それでも、いろんな人の期待や要望に応え、誰でもOKと間口を広くすればするほど、誰のためでもない、誰にも必要とされない棚が量産されてしまうことも学んできました。
あの人のための1段、ひと棚が、確実に「誰か」に響くのだと。
こんな店がほしい、こんな商品を入れて、それに応えれば期待には応えられるかもしれないけれど、代替案(ネットとか)が安くて便利だったら即乗り換えが可能になってしまう。
期待を越えてこそ、期待も想像もしていないことをやってこそ、価値を生めるはず。
地域に必要なものを作っているのか?やればやるほど不安になって、つい需要に流されそうになるけれど、目指すものが地域の期待を越えて価値を生むと信じて、すすむのだ。
これも先々月の話。
福山や尾道はちょいちょい行くものの、広島市内は久々。
学生時代に就活で訪れて以来です。数少ない内定をいただいた新古書チェーンの面接だった…
バスの時間の都合上、数時間余裕があったので、本屋巡るぞ~と思ったけれど、あまりの猛暑に少しだけ。
リーダンディート。
ビルの一室にある、とてもぎゅっといいものが詰まった感じの本屋。
ギャラリーで絵の展示も。
リトルプレスや雑貨もあり。器も素敵。
韻文やくらしの本多めだけれど人文や歴史の本もあり、棚が作りこまれている印象。
一部販売もしているが、基本店内閲覧用。
社会問題系の本が中心。反戦、反原発など、思想の強いものも多い。
イベントを毎日のように行っている。
平日日中だったこともあり貸し切り状態だったので、オーナーさんとじっくりお話させていただく。
店をつくろうとしていることを話すと、ハチドリ舎をつくる時のことや今の運営のことを、お金のことから建具のこと、本の寄贈のことまでいろいろ教えてくださった。
手作り感と新しいものと、こだわりがぐるぐる渦巻く店。
ここまで振り切れる広島は都会だな。
nice nonsense booksにも行きたかったけれど、あいにく定休日。
店の前まで行ったらとってもいい感じで、これはまた来たいと思いました。
東京や大阪はいい本屋はもちろんたくさんあるんだけれど、広島とか名古屋とか神戸とか、大きめの地方都市のいい本屋のよさって、またぐさっとくる良さがある気がする。あくまでも地方の特色を持ちながら、それでも大都市に憧れたり背伸びしたりせず、そこで十分満たされているような余裕があって。
パイの大きさも、その余裕も、とてもいいなぁと思います。
私たちが作る店は、島唯一の本屋、を名乗れる強さもありながら、唯一がゆえにこだわりだけではやれない、とがりきるわけにはいかない、ところがあります。
それは、唯一、だけでなく、一番大きな、でもそうでした。
函館蔦屋書店を作った時も、こだわりやコンセプトを大事にしつつ、地域一番店である以上網羅しなければならない部分もあり難しかったのです。苦しい思いもたくさんしました。
それでも、いろんな人の期待や要望に応え、誰でもOKと間口を広くすればするほど、誰のためでもない、誰にも必要とされない棚が量産されてしまうことも学んできました。
あの人のための1段、ひと棚が、確実に「誰か」に響くのだと。
こんな店がほしい、こんな商品を入れて、それに応えれば期待には応えられるかもしれないけれど、代替案(ネットとか)が安くて便利だったら即乗り換えが可能になってしまう。
期待を越えてこそ、期待も想像もしていないことをやってこそ、価値を生めるはず。
地域に必要なものを作っているのか?やればやるほど不安になって、つい需要に流されそうになるけれど、目指すものが地域の期待を越えて価値を生むと信じて、すすむのだ。
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