随分時間が経ってしまったけれど、7月にBOOK MARKET  2019 へ行ってきました。
東京浅草に、すてきな出版社さんがたくさん集まる、本のイベントです。

目的は、こりおり文庫(仮)と直接取引をして本を卸していただく相談をすること!
以前から告知を見て、遊びに行ってみたい、すてきなイベントだなぁと思っていました。
今遊びに行くお金はない…けれど、お店開業に向けた投資と思えば、行けるのでは?
そう考え、夜行バス+ゲストハウス(しかも2人分は苦しく1人で)というハードスケジュールを決行。
営業用の名刺とチラシを作り、いざ参戦!
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中には、ぜひ扱いたいと思っている書籍を扱う出版社さんのほか、書店の方や、八百屋さんまで。
イベント開始直後に行きましたが、すでにたくさんの人で、どきどきしながら、まずは主催のアノニマスタジオの方にご挨拶。趣旨を説明して、営業の許可をいただきます。
アノニマさんも元実用書担当、食とくらしの本をメインに扱いたい身としては、最優先したい出版社さんの一つ。
直取も営業もぜひ、とありがたいお言葉をいただき、さっそく各出版社さんへご挨拶。

しまなみ海道の島で個人で本屋をやりたいのです、そう話すあやしい女を、どこの版元さんもあたたかく対応してくださり、さらには応援してくださいました。
門前払いかも、と思ったところも、店づくりを応援してくださったり、直取は無理でも個人でも使える取次を紹介いただいたり。
ここぞとばかりに古巣の名前を使ったことも多少効果を発揮し、元同僚やお師匠さんの名前をあげていただくことも。
個人での店づくり、を思いのほか応援してくださる方が多く、お店ができたら行きます、言って下さる方までいて、とてもうれしく思いました。本好きは本に纏わるもろもろを応援してくれるのだな。
何人か古巣時代の知り合いの方にもお会いでき、久しぶりにお話しできてうれしかったです。
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思っていたよりもたくさんの人にもまれながら、それでも半分以上の出版社さんと直接お話ができ、ほとんどの出版社さんから建設的なご提案をいただくことができました。
名刺交換して帰って、すぐにメールをくださった方もたくさん。
直取はハードルが高いかな、新刊をどれだけ扱えるかな、と思っていましたが、いいお返事やアドバイスをいただき、見通しが立ってきました!

珈琲と古本、と言っていたこりおりの名前から、「古」をとりました。
もちろん、地元の方からお譲りいただいている本を含め、古本も扱います。
それでも、島唯一の書店として、新刊も扱います。
一冊一冊丁寧に作られた、書き手と作り手と売り手が分かる本ばかり。
説明ができるものを扱いたい。そう思っています。

課題は雑誌や大手出版社。抜け道はありそう。いろいろ模索します。
ハードの工事も進めているけれど、大事なのはナカミ。
選書もこだわります。お楽しみに。

前日に周った本屋さんとイベントで買った本についてはまた改めて~!
重くて後悔するほど本を買いました…
ちなみに、広告会社時代にバイヤーさんとメーカーさんのやりとり(バイヤーさんがメーカーさんに強気)を見ていた身としては、書店員(バイヤー)が出版社(メーカー)に本を扱わせてくれ、とお願いする、という図がすごく奇妙に映りました。古巣の場合、お店がオープンしてしまうと、出版社が書店に置いてくれとお願いする、という図になったけれど、出版物や書店の規模によっては立場が逆転するのが、本の業界の面白いところだなーと思います(理屈はしくみを知って理解したけれど)。