怒涛の10連休となったゴールデンウィーク、令和初日に結婚式をするという従弟を祝うため、東京へ。

 北海道各地から、家族も集合。末の弟は四国から向かった私と変わらないくらいアクセスの悪い北の端から。上の弟のところに昨年生まれた姪とは初対面。弟がちゃんと父親していて感心する。久しぶりの家族集合に、従弟そっちのけの近況報告。

 最近病気続きの父方の祖母にも会いに行く(従弟は母方)。みんな年をとったなぁ。

 

 離れているままに大切な人を亡くしてから、大切な人たちとは近くで暮らしたい、と思うようになった。自分の家族をもって優先するようになり、これまでの家族や友人とはとても遠くに暮らすようになった。
 早くから散り散りで暮らしているので、元気で楽しく生きていればどこにいてもいい、という思いが私の家族は強く、私もそう思っている。それでも、移住して一番嫌なこと、と言われたら、家族に気軽に会えないことかもしれない。みんな大島に移住してきたらいいのに。

 それでも、会える時に、会いたいときに、会っておこう。

 

 ひさしぶりに家族で食事をしながら、いろいろな話をした。政治のこと、教育のこと、原発のこと、ジェンダーのこと、オリンピックのこと。ある程度の共通認識や知識の上で、お互いの思想や意見を交わせるの、ほんとうに楽しい。昔から議論の好きな家族。家族だからできるラインの話。
 最近こういう方向のアウトプットが足りていなかったんだなぁ。

 

 結婚式自体は親族のみのシンプルなもので、弟と一緒になって姪を肴に散々お酒を飲んだ。結婚した従弟もその兄姉も幸せそうで何より。

 


 結婚式翌日、新幹線までの時間で文喫に行ってきた。

 青山ブックセンターだったころに訪れたことを思い出しながら、見て回る。

 雨の中、朝からお客さんが多く、いつも使っているんだろう、慣れた感じの方々。徐々に私のような観光客が増えてくる。棚を見てぐるぐる。無料(入場料を払えば)のお茶を飲みながら、選んだ本を読む。また棚を見て選ぶ。1万円以上は無料で送ってくれるということで、雑誌書籍合わせて1万数千円買って、自宅へ。助かる。

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これ私もやりたい。

 
 あまり時間はないけれど渋谷ヒカリエへ。前回の東京出張のときにも行った、8ギャラリーへ、発酵の展示を見に行く。告知ポスターを見て気になっていたので行けてうれしい。


 そしてめちゃくちゃ楽しかった。全国の発酵食品を知る。嗅ぐ。

 二日酔いで若干気持ち悪かったけれど、そそる匂いにおなかがすいてくる展示だった。伝統食色の強いものも多く、保存と結びつく発酵食は、地域に根差したものが多いなぁと思う。

 発酵といえば、古巣で世界料理学会での書籍販売をした初回のテーマが、発酵で、玉村豊男さんが来てくださったんだった。こなひき小屋(函館の伝説的パン屋)の親方も来ていて、思えばなんて豪華だったんだろう。ワインもパンも発酵だ。


 発酵食がらみのイベントしたいなー。ヒラクさん呼んだりして…。
 そんな妄想をする。

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愛媛はこちら。知らないなぁ

 日ごろ島に暮らしていて、最近はあまり不便を感じなくなってきた。仕事やイベント出店以外で島を出ることも少ない。人の少ない田舎に慣れ、都会の人の多さが以前にまして辛く感じるけれど、都会の刺激はやっぱり必要だと実感する。

 島にいると、島のことも自分のことも、客観視する機会が少ない。都会に出て、刺激的なものをインプットして島を客観視すること、人と話して考えや思いをアウトプットして自分を客観視すること。これは大事なことだよなぁ、とそれすら忘れていたことを思い出した。

 でもやっぱり、連休に行きたい場所じゃない。
















料理の四面体 (中公文庫)
玉村 豊男
中央公論新社
2010-02-25





日本発酵紀行 (d47 MUSEUM)
小倉ヒラク
D&DEPARTMENT PROJECT
2019-05-24