桜も散り始め、新緑の季節へ。


この4月でわたしたちが大島に移住してきて丸2年が経過しました。


現在はキッチンカーで主に営業してますが、
実店舗を構えるためにもいろいろと動き出しています。


そのあたりのことも、おいおいお話していきたいと考えています。


最近は暖かくなってきて、島を訪れる人も増えてきているように感じます。


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当店に訪れる人も、地元の方、観光の方、サイクリングの方などさまざまです。


そのため、いろんな人といろんなお話をする機会が多いのですが、
本当にさまざまな情報が集まってきます。


新しくできたお店の話(閉店したお店の話も)、最近移住してきた人の話、空き家の話、イベントの話、他の島の話、自分が住んでいる地域にある面白いお店の話、などなど。


それが他のお客様とのお話の中で偶然繋がることもあり、
コーヒーハウスや一昔前のカフェ(当店は珈琲屋ですが)ってこういう役割だったのかな、なんて思いを馳せたりします。


わたしたちは珈琲と本のお店を目指していますが、世代や性別、出身など関係なく、
新しい出会いや情報交換の場としても使ってもらえるような機能も持たせたいと考えてます。


珈琲や本を片手に。


もちろん、お店の経営は当店の事業の場合だと珈琲や本を売ることによって成り立ちますが、
お店に命を吹き込むのは「ヒト」なんですね。


ここでいう「ヒト」とはお客様、スタッフ含めて。


なんか上手い表現ができなくて申し訳ないのですが、
お店には「ヒト」という血が通わないと、ぬくもりが感じられないというか、
ただの箱物に近い存在だと個人的には思っています。


「ヒト」が長く住んでいない空き家などはあっという間に朽ちていきますが、
僕の中では似たようなイメージです。


将来、AIなどを活用して無人のコンビニができるかもしれない、などのニュースもありますが、
わたしたちのお店はきっと社会的なライフラインを支えるものではありません。
(島の文化的なライフラインは支えたい)


効率は重要な要素だと思いますが、わたしたちのお店は「ヒト」と「ヒト」の繋がりを
それ以上に大切に考えていきたい。


効率においては、リアル店舗はもうネット通販とは勝負になりません。


別に、AIや今のテクノロジーを軽視したり、反対したりしているわけではありません。


SNSとかめっちゃ使ってますし。


「ものを売る・買う」という、今までずっと行われてきた行為を、
自分の中でアップデートできればという思いがあります。


アップデートといっても、以前から行われている要素もとても多いのですが。


つい最近、お店づくりのいつも参考にさせていただいている、
「パンと日用品の店 わざわざ」の平田さんが特集されている『410』を読みました。
(店頭にも若干数ありますので、よかったら手に取ってみて下さい)


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間もなく新店舗がOPEN予定だそうなのですが、
「モノを買うことを再定義する」事業にされるとのこと。


とても興味深いし、これからは地方発でこういう試みが次々に発生していくんだろうなと。


わたしたちも軸をぶらさず、どっしりと腰を据えて取り組んでいきたいと思います。