おはようございます。


今回は夫の方が綴ります。


わたしたち夫婦が住んでる愛媛県今治市の大島。


先週末から大雨に見舞われました。


それも記録的な大雨。


本州と四国に繋がる橋(しまなみ海道)が通行止めになり、
一時的にまさに孤島状態に。


島の中も土砂崩れが多数発生し、行方不明者も出ました。


この間ほぼ屋内にいたため外の様子が分かってませんが、
倒壊した家屋も何件かあるそうです。



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今までも幼い頃は阪神淡路大震災、
成人してからは東日本大震災や数年前の鬼怒川を襲った豪雨などの災害を経験してきたのですが、
今回の豪雨災害は結構ショックを受けてます。




都会で経験した3.11

元々、今の珈琲屋を目指そうと思ったのは、
さまざまな要因が複合的に絡んでるわけですが、その中でも3.11は大きな影響がありました。


地震発生時は東京で働いていたのですが、
携帯は通じず、何が起こっているのかもよく把握できないまま、
東京の恵比寿から自宅のある横浜まで歩いて帰りました。


無事に帰宅してからも停電でテレビが点かず、
結局カーラジオから現状を知ったことを覚えています。


同様の経験をされた方は、きっと数えきれないくらいいらっしゃるかと。



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都会でこういう災害に直面した時の交通網や物流、ライフラインの脆弱さ、
そして通勤時間という概念に疑問を抱いてしまったんですね。


上で挙げたデメリットは田舎に行けば解消すると思っていました。


田舎の交通手段は基本車だし、移動範囲も大体は島の中で完結する。


物流については島に住んでるという時点で、既に多少のリスクは覚悟している。
ライフラインも同様だが、都会の時と比べて今はコミュニティがしっかりしているので、
協力し合うことである程度は耐えることが可能。


通勤は車だけど、信号も少ないし10分圏内で島の中。


そして、何よりもこの地域は災害が少ない。


と、思って勝手に安心していた自分がいました。


当たり前の話で恐縮なのですが、
今はもう日本国内どこにいても何が起こるか分からないんですね。


4月は島根、6月は群馬と大阪、先日は千葉で大きな地震、
九州では火山噴火活動。


そして今回の豪雨。


もう100%安全な場所は無い、と痛感させられました。


1週間前にはサッカーW杯での日本の躍進に盛り上がっていたのが遠い昔のよう。



「田舎=災害が少ない」は真に受けてはいけない

ぼくみたいな人はいないと思うのですが、
今後田舎に移住したい、すでに予定されてる方、
天災に関しては普段からの備えがとても大事です。


古民家や空き家を改装して住む、お店にするというパターンも多いですが、
そういう建物は土砂崩れなどに対しては強度は高くありません。
(他の建築物が大丈夫というわけでは決してありません。
 古民家に住まれてる方で倒壊以外にも、雨漏りや浸水などの被害が今回多いです。)


自然の圧倒的な力を見せつけられた数日間でした。


雨は止みましたが、まだまだ予断を許さない状況が続きます。


自分にできることは多くありませんが、島の平穏な日々を1日でも早く取り戻せるよう、
できることを探して取り組んでいこうと思います。